祈りの時間と場所、伝承と聖地巡礼
多文化都市の人々と信仰
RELIGION AS A WINDOW ON CULTURE
- 規 格: DVD(英語音声)全6巻(各巻17-23分)
- 制 作: 1998年 FFH
- 本体価格: 分売各巻 24,200円(価格改定 2022-07-01)
- 注文番号: GLA-015
アメリカ合衆国中部インデイアナ州の州都インディアナポリスは産業と交通の要所として栄えてきた。住民の宗教的・文化的価値観は多様である。ローマ・カトリック教会、ギリシャ正教会をはじめイスラム教や仏教そしてユダヤ教など多くの宗教・宗派が教会や寺院を持ち、生活のリズムをつくっている。この多文化都に暮らす人々のそれぞれの信仰について、祈りの時間と場所、伝承と聖地巡礼などの様子を紹介する。
1.祈りの場所
Introduction and Sacred Space
インデイアナポリスに多数存在する宗派の混合と個々の宗派にとって神聖な祈りの場所の大切さを議論する。シカゴ大学神学校マーチイン E.マーティーは、礼拝所を個人がひとり一人の信仰に関連したスピリチェアルな出来事の感覚を経験する場所と定義する。いくつかの教会の礼拝所を訪問し、その規模や位置、建築様式と装飾などを見ながら歴史を振り返る。
21分
2.祈りの儀式 販売終了
Sacred Rituals, Sacred Spaces
神聖な祈りの場所の大切さと聖餐、瞑想など儀式の意味を考察する。ユダヤ教徒の家のドアに張られるメズーザと呼ばれる護符、仏教の家庭で行われる瞑想、移民センターにもうけられた祈りのスペースなどについて見たあと、キリスト教復活祭の早朝屋外で行われる「早天礼拝」の様子も紹介する。17分
3.祈りの時間 販売終了
Sacred Times
静修のための時間と場所は日常から離れて黙想に集中できる必要がある。それは食事の前の祈りや朝夕の祈りと性質を異にする。イスラム教では礼拝のための特定の時間を明示する伝統があり、ユダヤ教・キリスト教の安息日の習わしと比較さわる。次にカトリックの修道院での一日を紹介する。また、ユダヤ教の成人式とされる「バル・ミツバー」や洗礼、婚礼などの儀式を考察する。21分
4.祝祭の日に
Sacred Memory
信仰心の基底にあるのは神聖な体験の記憶である。イスラム教のラマダンおよびキリスト教徒にとってのクリスマス、復活祭などの特別な祝祭日にこの記憶を辿ることができる。キリスト教の典礼の暦を紹介し、次に預言者マホメットが経験した重要な出来事を辿ることができるイスラム暦を考察する。20分
5.聖典
Sacred Text and Stories
キリスト教の聖書、ヘブライの律法、イスラムのコーラン、ヒンズー教のべーダ、および仏教の経典、これら5つの文書の意義を考える。テキストの類似性、伝統の維持、幾世代にわたる縦承などを論じる。信者をまとめる重要な役割を担ったモルモン教の創始者の人生と教えも紹介する。22分
6.聖地と巡礼 販売終了
Sacred Journey and Conclusion
巡礼は多くの宗派で奨励され、必要であるとされている。イスラム教徒は、生涯少なくとも一度はメッカに行かなければならない。ユダヤ教徒とキリスト教徒にとってエルサレムは聖地である。カトリック教徒は、ローマと寺院を訪ね奇跡に思いをはせる。モルモン教徒の場合は、ソルトレークシティヘの旅となる。最後にインディアナポリスからある巡礼の旅が始まる。このふたりのホロコースト生存者が目指すのはアウシュビッツである。23分