THE ADVENTURE OF ENGLISH: 500 A.D. to 2000 A.D.
英語の起源は5世紀に悪魔のようにイギリス南部に攻め入った侵略者、ゲルマン民族の言葉に端を発している。それは、その後1500年にわたり長く続いた苦闘の歴史の幕開けでもあった。やがて、長い道程のなかでラテン語、サンスクリット語、アラビア語、中国語をはじめ、何十の言葉の一部を巧みに取り込み、やがて世界共通語ともいえる『言葉』に発展を遂げる。
このプログラムは英語の一大叙事詩ともいうべき冒険物語である。イギリスでは2002年から2003年にかけて放送され、「ディリ-メール」、「サンデータイムズ」、「インデペンデント」をはじめ各紙誌で絶賛を博した。英国の人気文芸作家、メルヴィン・ブラックが案内役を務める。
(1)日本語字幕版DVD
日本語字幕版は、日本語字幕の表示機能(on/off 可)やチャプター選択機能が備わってり、授業での活用や学習者のレベルに合わせた利用方法が広がります。
- 規 格: DVD(英語音声/日本語字幕表示機能) 全8巻(各巻52分)
チャプターメニュー付
- 制 作: 英国 ロンドンウィークエンドTV制作 英国グラナダTV国際配給 2003年
- 本体価格: 8巻セット 300,000円 分売各巻 40,000円
- 注文番号: GLB-008-1
(2)DVDハイスペック版
DVDハイスペック版は、英語字幕の表示機能(on/off 可)やチャプター選択機能が備わってり、授業での活用や学習者のレベルに合わせた利用方法が広がります。
- 規 格: DVD(英語音声/英語字幕表示機能) 全8巻(各巻52分)
チャプターメニュー付
- 制 作: 英国 ロンドンウィークエンドTV制作 英国グラナダTV国際配給 2003年
- 本体価格: 8巻セット 320,000円 分売各巻 43,000円
- 注文番号: GLB-008-2
(3)普及版 (DVD版 or VHS版)
- 規 格: DVD(英語音声)またはVHS(英語音声) 全8巻(各巻52分)
- 制 作: 英国 ロンドンウィークエンドTV制作 英国グラナダTV国際配給 2003年
- 本体価格: 8巻セット 280,000円 分売各巻 38,000円
- 注文番号: GLB-008-3(DVD版) GLB-008-3V(VHS版)
第1巻: 古英語の時代
Birth of a Language
英語の起源は5世紀にイギリス南部に攻め入った侵略者の言葉に端を発している。その侵略者とはオランダ北部湿地帯からやって来た部族で、その言葉がケルト先住民の言葉を消滅させた。北東部ではラテン教会と侵略者ヴァイキングの言葉と融合して英語はより豊かなものとなり、アルフレッド大王のもとでウィンチェスターは英語を使って書かれた書物の宝庫となった。ヘイスティングスの戦いでアングロ・サクソン王の系譜が終わると、ノルマン人は古英語を追いやり、フランス語が話されるようになる。その名残は今でも数千語残っている。
第2巻: 衰退、試練、そして、復活
English Goes Underground
フランス語を話す王による征服のあと、ラテン語は公用語として、英語は農民の使う、格の低い言葉とみなされた時代が3世紀続いた。だがそのあとの2世紀のあいだに、フランスとの血なまぐさい戦があり、3人に1人命を落とした歴史上最悪の黒死病が猛威をふるい、英語が復活する。ブラッグはサザークのタバード亭や、イギリス文学に名高いチョーサーが著した『カンタベリー物語』の源となったピルグリム・ルートを訪ねる。
第3巻: 教会と聖書のことば
The Battle for the Language of the Bible
中世の時期、聖書をラテン語のみで著し保存しようとする教会の権威に楯突いて英訳聖書を求めることは命を賭けた反抗だった。だがヘンリー八世は英訳聖書を公にし、ウィリアム・ティンダルの英訳聖書の出現で民衆は聖書上のフレーズになじみ、神はどのように語るかを知ることができた。一方、印刷技術の発展は英語にも多大な影響を及ぼし、今も英語学習者を悩ませる綴りと文法の変則性の多くはここから始まった。
第4巻: 新しい言葉の担い手たち
This Earth, This Realm, This England
エリザベス一世の奨励した海外進出・交易により、多くの「外来語」が入ってくる。スペイン語から“アンチョビ”、マレー語の“ケチャプ”などの例にみるように当時の輸入品の名前の一群である。一方、学者らは新たなラテン語を言語に加え続けていた。だがそういった流入を拒み、英語の「純粋性」を保とうとする動きが出てくる。もしそれが成功していれば、いまでも「純粋」英語を話していただろう。シェイクスピアが現れ、平民と貴族の言葉を融合させて英語を新たな高みに飛翔させる。
第5巻: アメリカ英語発達史
America
ひとつの帝国の言葉が別の新しい世界帝国の言葉としてどのように変転していくかを見る。新大陸アメリカで、人々は英国人よりうまく英語を話せると自慢し、キングズ・イングリッシュは平民の話す英語となった。開拓が西部に進むにつれ言葉も荒っぽくなっていくのだが、アメリカ人は自分たち独自のアメリカ英語をつくりあげていく。南部ではアメリカン・ドリームからはじき出された幾万の黒人奴隷が自分たちの言葉を生みだす。アフリカ語?英語の混合であるガラ語はいまでも抑圧された歴史の証言として生き残っている。
第6巻: 「正しい英語」を話す
Speaking Proper
18世紀イギリスで、ジョナサン・スウィフト率いる英語を安定させる運動が起こり、最初の英語の辞典ができた。学者らは新しい文法を押しつけ、アイルランド俳優トーマス・シェリダンは正しく話すとはどういうことかを一般大衆に知らしめる役を自ら買ってでたし、ロバート・バーンズ、ウィリアム・ワーズワース、ジェイン・オースティンなどの作家もその分野で大いに貢献した。英語は変転を続け、話し方や使う単語が階級や育ちをしめすサインとなっていく。h
を落とした発音や不適切な単語を口にすることは社会的死を招きかねなかった。
第7巻: 帝国の言葉
The Language of Empire
この巻では以前大英帝国の植民地だった地域を訪れて、その地の本来の言語・文化と英語がどのように融合し多様化したかをみる。インドではインド統治の結果「バブ英語」が生まれ、カリブ諸島ではヨーロッパとアフリカの言葉の影響を受けた方言が多く存在する。オーストラリアでは18世紀ロンドンからの流刑人のスラングから生まれた粗野な言葉から国語が発生していく。しかし英語が繁栄するとき、その土地の言語は苦難を味わうことになる。
第8巻: 多種の英語、世界共通の言葉
Many Englishes, One World Language
英語が世界的にひろまった背景にはアメリカの成長がある。映画、占領軍、冷戦、現代の大量消費文化なども一助となった。英語は歴史上例をみないほど多くの人に使われるようになった。その結果は?文化的影響は英語の使い方に変化をもたらし、あたらしい言葉が次々日常生活に入ってくる今、英語は変化し続けている。英語辞書として最高の権威をもつ「オックスフォード・イングリッシュ・ディクショナリー」(OED)はこうした変化にどのように対処しているのだろうか。