言語の誕生と発達 言葉と文字の物語
SPEAKING IN TONGUES: THE HISTORY OF LANGUAGE
- 規 格: DVD(英語音声/英語字幕表示機能付き)全5巻 各巻48分
- 制 作: カナダOMNI TV/FFH 2007-2008年
- 本体価格: 5巻セット 198,000円 分売各巻 41,800円
(価格改定 2022-07-01) - 注文番号: GLB-010
人類はその進化のなかでことばを獲得し、その多様な言語(と文字)が現在も民族と文化の独自性を規定しているとさえ言える。
チョムスキー、マクウォルター、ラデフォギッド、R.クラインほか大勢の世界的に著名な言語学者・音声学者・古人類学者が自説を熱く語る。
その発生・進化・拡散と多様化・文字、そして、少数言語の消滅などを壮大なスケールで描く。各巻48分。カナダOMNITV 2007-2008年作品。
第1巻: 言葉ははじめからあったわけではない
Let There Be Words: The Origin of Human Language
人類が最初に発した言葉は?人類の意思疎通に際だった特徴は何か?
古人類学者のリチャード・クライン、言語学者のジョアンナ・ニコルズやチョムスキーほかの議論を聴く。
スタンフォード大学のメリット・ルーレン、ノーベル賞物理学者マレー・ゲルマンもコメントを寄せる。
言語の厳密な定義は何か?
ヒトはどうやって言語能力を身に付けたのか?
この基本的な謎をめぐり研究者の見解はいまだに別れている。
第2巻: 絶え間ない変化・多様化と拡散
Constant Change: The Diversification and Spread of Language
『バベルの塔 言語の分裂はこうして始まった』の著者ジョン・マクウォルターほかの議論により言葉が発生した後のごく初期に起きた人間の集団や農耕の始まりなど言語の多様化と拡散について。ほかにユタ大学のライル・キャンベル、オハイオ州立大学のブライアン・ジョゼフもコメントを寄せる。
諸言語のあいだの共通性と方言についても考察する。
第3巻: 世界には6千以上の言語が
Mother Tongues: Languages around the World
カリフォルニア大学バークレー校言語学教授ラリー・ハイマン、カナダのヴィクトリア大学からはフア・リン教授、そして、ハーヴァードからジェイ・ジャサノフ教授等が専門の言語について研究成果を提供する。広い地域に分布する諸言語のあいだに共通する特徴については誤解されてきたこともあるようだ。
世界各地の多様な言語を歴史的背景とともに学ぶ。
第4巻: 文明発祥とコロニアリズムのなかの文字表記システム
Civilization to Colonization: Language Takes Written Form
ピーター・ダニエルズ(『世界の文字表記システム』共編者)、MITのミシェル・ドグラフ、シカゴ大学のサリココ・マフウェン、そして、マクウォルター等が考察する文字の発明と発達の歴史。言語発達史のなかでは出番がかなり後になる文字が、メソポタミア、中国、メソアメリカなどでどのような発祥と進化を遂げたのか。
植民地化した地域で発生したクレオール、ピジンと呼ばれる混交語にも焦点を当てる。
第5巻: 誕生と死 言語のライフサイクル
Birth and Death: The Life Cycle of Language
チョムスキー、ラデフォギッド(UCLA音声学名誉教授/2006年死去)ほかによる、言語の誕生と消滅のライフサイクルをダイナミックに描く最終回。進展するグローバリゼーションは少数言語のほとんどを消滅させてしまうだろうと予測されるいま、その保存が新たな課題だ。