英国の歴史を黎明期から20世紀まで、壮大な構想で映像化 新訳版で新登場!!
新訳版 サイモン・シャーマの英国史 日本語字幕版 全15巻
A HISTORY OF BRITAIN by Simon Schama
- 規 格: DVD(英語音声/日本語字幕版) 全15巻(各巻60分)
- 制 作: 2000-2002年(原版) 2013年(日本語字幕改定版)
- 本体価格: 15巻セット
450,000円 分売各巻 30,000円 2018年4月 販売終了
- 注文番号: MP-1316
● 原作: サイモン・シャーマ(コロンビア大学教授)
● 日本語翻訳・字幕監修: 萩原弘子(大阪府立大学人間社会学研究科教授)
【特長】
1.歴史ドキュメンタリーでは世界最高水準のBBC(英国放送協会)制作
2.美術史家にして歴史学者のサイモン・シャーマがホスト並びに脚本を担当
3.字幕翻訳の完全見直しによる新訳版で英国5000年の歴史が今延る
サイモン・シャーマ Simon Scham
1945年ロンドン生まれ。ケンブリッジ大学に学ぶ。現在米国コロンビア大学教授。歴史・美術史の著書多数。BBCでドキュメンタリー番組を多数手掛ける。この「英国史」のほか、「パワー・オブ・アート(日本語字幕版全8巻)」、「アメリカン・フューチャー(バイリンガル版全4巻)」、「サイモン・シャーマのジョン・ダン(英語版全1巻)」、「サイモン・シャーマがみたシェイクスピア(英語版全2巻)」など好評発売中。
第1巻 黎明期
Beginnings (circa 3100BC-I000AD)
紀元前約3000年、ブリテン諸島の石器時代を遺跡群に探ることから、シャーマの語りは始まる。以後、ローマ帝国の属州時代から、サクソン人の渡来と土着、バイキングによる支配といった時代を経て、9世紀のアルフレッド大王によるバイキング討伐、10世紀のアングロサクソン文化の開花に至る4000年間を振り返る。
第2巻 ノルマン朝時代の幕開け
Conquest! (circa 1000-1087)
エドワード懺悔王の死後、王位の継承を巡る争いが激しくなり、1066年、ヘースティングズの戦いとなる。その結果、アングロサクソン・イングランドの統治者となったノルマン人ウィリアム征服王は、検地、課税台帳作成などの政策によってイングランド独特の封建制度を作っていく。
第3巻 ヘンリー2世と息子たち
Dynasty (circa 1087-1216)
ヘンリー2世は法と裁判所を整備した一方で、教会と対立し、我が子を敵に回し、死後に続く争いの元凶を作り出すこともした。戦争のもたらす荒廃を嘆く貴族たちが、王権を制限するために起草したのが、王の意志とは独立した法という考えに立つ大憲章(マグナ・カルタ)だ。こうしてイングランドは専制から法治へと歩み始める。
第4巻 独立を目指して
Nations (circa 1216-1348)
13世紀の末、ブリテンの諸民族は独立の声を挙げた。イングランドへの反乱である。エドワード1世はイングランド帝国の王としてブリテン全土を統治するべく、反乱の平定に臨む。しかし、ウェールズ、スコットランド、アイルランド諸民族は自由を求める戦いをやめない。
第5巻 死の王の襲来とバラ戦争
King Death (circa 1348-1500)
14世紀半ばにブリテン島を支配した‘死の王’ペストは、農民にも地主にも聖職者にも襲いかかった。人口は半減し、従来の社会的序列は崩れ、農民の中から新しい地主層が登場する。新興富裕層が王に突きつけた対等の要求、それに対抗する王権の神格化という動きは内戦を招き、15世紀後半のバラ戦争につながっていく。
第6巻 宗教改革
Burning Convictions (circa 1500-1558)
イングランドの宗教改革は、単に反カトリックの宗教的情熱の結果ではない。また、ヘンリー8世が手っ取り早い離婚を望んだ結果というだけでもない。ヘンリーに続く3代の王による改革と反動の動きの中で、絶対的な王が君臨する堅固なキリスト教国というイングランド国家の理想像が姿を現す。
第7巻 2人の女王
The Body of the Queen (circa 1558-1603)
イングランド国との結婚を誓い、処女王と呼ばれ、統治の才覚に恵まれたエリザベスと、スコットランド女王で、美貌を賞賛された従妹のメアリーは、対照的な女性君主であった。2人の苦悩に満ちた対立は、ヨーロッパ全体の宗教的、政治的な権力抗争とも絡み合いながら、グレートブリテン国家の未来を生み出すことになる。
第8巻 内乱勃発
The British Wars (circa 1603-1649)
17世紀前半に起きた内乱は、王権と議会、臣従と自由を巡るイデオロギー的対立だった。絶対的王権を信条とするチャールズ1世は、強引に3王国統一を進めようとするが、思いどおりにはいかない。内乱は結局、王権を抑えたい議会軍が国王軍に勝利して終わり、王は処刑され、連合王国ならぬ連合共和国が誕生する。
第9巻 清教徒革命と名誉革命
Revolutions (circa 1649-1689)
清教徒革命をさらに推し進めようとしたクロムウェルの高圧的で無慈悲な統治は、共和派にも不評であった。彼の死をもって共和政は終わり、王政復古となる。しかし、彼が展望した新しいブリテン国の統治は別の形で追求され、議会の上に立とうとするカトリックの王を廃して、立憲君主制にふさわしい王を迎える。
第10巻 連合王国の成立
Britannia Incorporated (circa 1690-1750)
1690年代、繁栄するイングランドと違って、スコットランドは暗黒の時代だった。1707年、両国の連合条約がイングランド主導で締結される。その後も反イングランドの反乱が起きるが、平定されてしまう。反乱の時代が終わると、スコットランドから次々と未来志向の新しい才能が開花し、英国の文化を形成していく。
第11巻 悪しき帝国への道
The Wrong Empire (circa 1750-1800)
通商による‘自由の帝国’を目指した英国の現実は、‘奴隷制の帝国’であり、軍事と政治によって他者の自由を抑圧する悪しき帝国であった。利潤を追求する自由が、どこで道を誤ったのか。アメリカ植民地での通商統制、カリブ海諸島の苛酷な奴隷搾取、インドにおける東インド会社の専横を見て、その答えを探る。
第12巻 改革を求めて
Forces of Nature (circa 1770-1836)
名誉革命から100年、自由と平等を求める新たな改革の動きが始まった。中心にいたのは詩人、画家などの文人だ。改革派ばかりか、革命を警戒する愛国派も、‘自然’を正義の源泉と見る点で新時代の動きの中にあった。恐怖政治に転じたフランス革命とは違う改革を求めて、女性の権利や奴隷制廃止を求める声が挙がる。
第13巻 ヴィクトリア時代の女性たち
Victoria and Her Sisters (circa 1837-1901)
ヴィクトリアが即位した1837年、産業革命は盛期を迎えていた。やがて急速な工業化がもたらした腐敗や困窮が明らかになると、その克服や救済に取り組む行動的な女性たちが登場する。女性に期待された窮屈な婦徳を打破しようという動きは、社会改良や労働運動の領域に留まらず、医学や芸術など、多岐にわたる。
第14巻 善意の帝国支配
The Empire of Good Intentions (circa 1830-1920)
19世紀、大英帝国を支えた英国人の多くは善意だった。世界中に綿布を売り、法制を教え、インドやアイルランドといった貧困や病気に苦しむ地域を救うのは、自由の帝国の責務だと考えていた。しかし、生活向上と自治・独立の約束は果たされない。帝国が招来した飢餓と不自由に対する人々の苦闘から、新しい世紀が生まれる。
第15巻 ウィンストン・チャーチルとジョージ・オーウェル
The Two Winstons (the 20th Century)
政治家チャーチルと作家オーウェルは、出身も政治的立場も対照的だ。大英帝国の今後についての見解も大きく違っていた。しかし両者とも、20世紀を特徴づける世界規模の戦争や対立を経験する中で、自由な未来を作り出そうと奮闘した。2人に共通する、歴史的過去への理性的な情熱、その軌跡をたどりなおす。