BBCはいかにして国民の放送局になったのか?
戦争と放送 第二次世界大戦におけるBBCの闘い
The BBC at War
- 規 格: DVD(英語音声/英語・日本語字幕版) 全2巻(各巻50分)
- 制 作: BBC/Fresh One Production 2014年
日本語字幕版制作・発行 丸善出版株式会社 2016年 - 本体価格: 2巻セット 80,000円 分売各巻 40,000円
- 注文番号: MP-1607
監修・プレゼンター ジョナサン・ディンブルビー Jonathan Dimbleby
英国のテレビ、ラジオ番組でプレゼンターやコーディネーター、監修を多数努める。
当番組で取り上げられるBBC記者リチャード・ディンブルビーは父にあたる。
BBCは1922年に英国放送会社(British Broadcasting Company)として設立され、1927年に公共事業体としての英国放送協会(British Broadcasting Corporation)に転換してからは、英国における重要な社会制度の一つになった。
1930年代の末には5000人以上の職員を抱える大組織となり、第二次世界大戦中の活動を経て国際的な影響力を有する放送局となった。
この番組では、BBCが世界的なメディアへと成長していく過程を、大戦中の豊富な録音素材や未放送の映像などを用いながら振り返る。
BBCの黎明期を率いた重要人物の一人であるリチャード・ディンブルビーの息子、ジョナサン・ディンブルビーがBBCの歩みを父の視点から物語る。
日本語字幕版監修のことば
第二次世界大戦という国家存亡の危機を迎えて
“何を、どの程度、どのように伝えるか”
をめぐって苦悩するBBCは、戦場へ飛び込み、言葉を武器に闘うことで、国民の信頼を獲得した。
政府の思惑と国民の期待に加えて、敵国の謀略までもが複雑に絡み合い、独立性や客観性を保つことが極めて困難な状況の中で自らの使命を見出したBBCの物語は、放送局自身が放送の公共性とは何かを考え、実践した貴重な記録である。
東海大学文学部広報メディア学科 飯塚浩一教授
“どうすれば国民の放送局になれるのか?”第二次世界大戦という国家存亡の危機を迎えて
“何を、どの程度、どのように伝えるか”
をめぐって苦悩するBBCは、戦場へ飛び込み、言葉を武器に闘うことで、国民の信頼を獲得した。
政府の思惑と国民の期待に加えて、敵国の謀略までもが複雑に絡み合い、独立性や客観性を保つことが極めて困難な状況の中で自らの使命を見出したBBCの物語は、放送局自身が放送の公共性とは何かを考え、実践した貴重な記録である。
1 言葉の戦争
The War of Words
BBCは第二次世界大戦中も政府から独立した放送機関として重要な役割を担うことになる。戦時中はテレビ放送が休止となり、ラジオ放送は国民の重要な情報源となっただけでなく、占領下の欧州へ向けた放送も大々的に実施され、BBCの影響力は拡大していく。こうして海外向け放送が戦争の重要な手段のーつとして利用される時代へ突入する。BBCは、報道すべき事実や、発表のタイミング、検閲、独立性など数々のジレンマに悩みながら公共放送局としての地位を確立していく。
第二次世界大戦は戦争報道の転換点となった。
2 戦場での挑戦
Into Battle
BBCは公共放送としての地位を高めようとしていたが、国民からの支持の獲得に苦労する。また英国内に米軍兵士のための米軍放送局が開設され、さらなる危機を感じていた。苦悩の中でBBCは、軍事演習を取材して本物さながらの戦闘の実況番組を制作し、それが政府から高く評価され、躍進の機会を得る。その後、BBCは欧州向け放送を通じてナチスに対する抵抗の象徴 "Vサイン" を欧州全土に広く浸透させた。爆撃機上からの実況放送など、危険を顧みない報道姿勢が戦争報道のあり方を徐々に変えていく。
BBCは大戦を通じて国民の心に根付いた真の公共放送局となっていった。
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本DVDは、学校・会社・図書館等で問題なく利用できる著作権許諾承認済商品です。個人のお客様には販売できません。
このため、ご利用者(ご購入者)、ならびにご利用場所について、ご注文時に確認させて頂きます。
ご注文は、お客様(ご選定の先生または事務ご担当者様)から、直接、弊社にメール・電話・FAXでご連絡をお願いたします。
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