老年看護 援助技術シリーズ
- 規 格: DVD(日本語版) 全10巻(各巻30分)
- 制 作: 丸善出版株式会社 2016年
- 本体価格: 10巻セット 300,000円 分売各巻 30,000円 配信 85,000円/年
- 注文番号: MP-1615
総監修: 粟生田 友子(国立障害者リハビリテーションセンター病院 看護部長)
総監修: 綿貫 成明(国立看護大学校 老年看護学/長寿看護学 教授)
このシリーズでは、老年看護学を実践するために必要な知識と技術を具体的に紹介しています。
高齢者ケアで重要な要素である「高齢者の心身機能分類」の視点と、「加齢に伴って増加する疾患」に対するケアの視点から構成されています。
臨床実践で活用できる知識と技術を解説します。
第1巻 高齢者の生理機能の変化
監修: 石川 ふみよ(上智大学 総合人間科学部看護学科 教授)
高齢者は生理的加齢変化に伴い、身体機能、免疫機能、感覚機能、神経・運動機能などが低下し、さらに生活習慣病の発症が多くなります。患者の身体状況を観察し判断するためには、加齢に伴う現象を十分に理解することと、様々な疾患を持つ高齢者の個別性や多様性を考慮することが鍵となります。この巻では高齢者の生理機能の変化を各系に分けて解説します。
第2巻 高齢者の心理社会的変化
監修: 粟生田 友子(国立障害者リハビリテーションセンター病院 看護部長)
監修: 綿貫 成明(国立看護大学校 老年看護学/長寿看護学 教授)
高齢者は、加齢による変化や、身体的衰退、病気や障害、周囲の死といった喪失体験、年齢とともに幸せを感じられる度合いの変化、老いによる死の捉え方の変化などにより、年を重ねるとともにそのこころはさまざまに変容していきます。この巻では、高齢者の心の変容を支える姿勢を学ぶため、高齢者の心理社会的変化をインタビューなども交えて解説します。
第3巻 脳神経系の障害を持つ高齢者への援助技術
監修: 下村 晃子(横浜市立脳卒中・神経脊椎センター 慢性疾患看護専門看護師)
脳卒中は突然発症し、後遺症を残すことが多い疾患です。急性期、回復期、維持期の3つの病期があり、それぞれの病期に合わせた看護のポイントがあります。急性期では主に合併症の予防・重篤化回避、回復期では移動・食事に着目したADL自立に向けた支援と退院支援、維持期では退院後の外来でのかかわりを患者の例に沿って解説します。
第4巻 循環器の障害を持つ高齢者への援助技術
監修: 三浦 稚郁子(榊原記念病院 副院長 兼 看護部長)
高齢者に多い主な循環器障害は、不整脈、虚血性心疾患、心不全です。この巻では各障害のメカニズムをまず解説した後で、慢性心不全の患者を例に、実際のアセスメントおよび看護援助を紹介します。残された心機能を上手に維持し、患者のQOLを守ることが重要です。そのために看護師は病気への理解や食事療法、運動療法、薬物療法などについて、患者自らの自己効力感を高め治療をセルフマネジメントできるように、改善箇所を具体的に提案し支援します。
第5巻 呼吸器の障害を持つ高齢者への援助技術
監修: 竹川 幸恵(大阪府立呼吸器・アレルギー医療センター 慢性疾患看護専門看護師)
加齢による呼吸機能低下のメカニズムと、高齢者に多い主な呼吸器疾患であるCOPD、肺炎、気管支喘息、肺がんの概要を解説します。次にCOPDの患者を例に、実際のアセスメントや看護援助技術を日常生活動作要領や在宅酸素療法、日常生活管理に関して紹介します。
第6巻 運動器の障害を持つ高齢者への援助技術
監修: 鈴木 みずえ(浜松医科大学 医学部看護学科 臨床看護学講座 老年看護学 )
骨・関節・筋といった運動器の加齢による変化について解説します。次に緊急搬送される高齢者の事故原因の約8割を占める転倒に焦点を当て、転倒リスクの把握、転倒・骨折予防の具体策を見て行きます。この巻では入院中の高齢患者に対し、転倒の内的因子を看護師が見落としていた情報を振り返りながら、しなければならないケア等の注意点を解説します。
第7巻 皮膚障害を持つ高齢者への援助技術
監修: 室岡 陽子(東京慈恵会医科大学 医学部看護学科 講師)
高齢者の皮膚は脆弱で傷つきやすく、疾患に伴う損傷も悪化しやすくなります。日頃から保湿などの予防的スキンケアを意識することにより、スキントラブルの発生や症状悪化を防ぐことができ、患者のQOLの向上に繋がります。この巻ではある患者の症例を通じて、日常での乾燥肌に対するスキンケアや、褥瘡や皮膚トラブルへの対処、さらに皮膚トラブルが起こりやすい下肢のスキンケアを解説します。
第8巻 認知機能障害を持つ高齢者への援助技術
監修: 六角 僚子(獨協医科大学 看護学部 在宅看護学領域 教授)
監修: 種市 ひろみ(獨協医科大学 看護学部 在宅看護学領域 准教授 )
この巻では認知症ケアのデイサービスセンター「お多福」の1日に密着し、認知症患者に対しどのように看護援助が実践されているのかを解説します。認知症の症状は、患者の心理や身体、環境、受けるケアによっても変化します。食事、入浴、レクリエーションのケアはもちろん、日常生活でのコミュニケーションの取り方など様々な視点から援助技術を学ぶことができます。また、患者の不安を和らげられるケアとは何かを考えることができます。
第9巻 コミュニケーション障害を持つ高齢者への援助技術
監修: 堀内 園子(グループホームせせらぎ ホーム長/看護学博士)
この巻では認知症対応型共同生活介護施設「グループホームせせらぎ」で生活する高齢者とそのケアを通じて、高齢者のコミュニケーションを妨げていく感覚機能、言語機能、精神機能の低下について解説します。またグループホームならではの生活環境と、一人ひとりにあわせた援助の実際を紹介します。やりとりが高齢者にとって少しでも円滑に、心地よく行われることで、高齢者との人間関係はより心地よいものに変わっていきます。
第10巻 睡眠障害を持つ高齢者への援助技術
監修: 長谷川 真澄(札幌医科大学 保健医療学部看護学科 教授)
睡眠障害によって生活リズムが乱れ、日常生活活動や心身の健康に様々な影響を与えます。この巻では、生体リズムの加齢変化や生活・環境の変化、様々な疾患・薬剤の影響、心理的要因など高齢者の睡眠障害の主な要因を解説します。看護師は患者を多角的にアセスメントし、これらの要因を改善し良質な睡眠・覚醒パターンを維持できるように、さらに生活リズムを調整できるように援助します。
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